この記事では中国語の発音について解説します。
声調
中国語の発音は、音を表すローマ字と音の高低を表す声調の記号の組み合わせで表され、これを「拼音(ピンイン)」と呼びます。この声調を四声と呼び、その名の通り第一声から第四声まであります。声調を表すアクセント記号のようなものを声調記号と呼びます。声調記号は次の例のaの上に記された記号です。
第一声 mā (妈…お母さん)
第二声 má (麻…麻)
第三声 mǎ (马…馬)
第四声 mà (骂…罵る)
上記のとおり、同じmaで表されていても、それぞれの声調の違いで違った意味の文字を表します。声調の違いによって意味が異なることに注意が必要です。
それぞれの声調は次のように発音します。
第一声
音を高く維持しながら平らに伸ばして発音します。日本語で「ボーッとする」という時の「ボー」と同じ発音です。

第二声
音の出だしは低く、一気に高く引き上げて発音します。日本語で少し驚いて「ええっ?」と聞き返すときの発音と同じです。

第三声
音を低く抑えて下がり、最後に少し上げて発音します。日本語でがっかりしたときの「あ~あ」と同じ発音です。

第四声
音の出だしは高く、一気に下げて発音します。日本語で「おかあさん」というときの「かあ」と同じ発音です。

軽声
実は四声のほかにもうひとつ軽声(けいせい)という発音があります。軽声が単独で発音されることはなく、前の音の後に軽く発音します。軽声には声調はないため声調記号は付きませんが、軽声の高さは前の音によって変化します。以下に例を挙げます。
第一声+軽声 māma (妈妈…お母さん)
第二声+軽声 yéye (爷爷…おじいさん)
第三声+軽声 nǎinai (奶奶…おばあさん)
第四声+軽声 bàba (爸爸…お父さん)
単母音/巻き舌母音
下表の単母音は6種類、巻き舌母音は1種類で計7種類あります。カッコ内は前に子音がないときの綴りです。
| a | 日本語の「ア」より大きく口を開けて「ア」と言います |
| o | 日本語の「オ」よりも唇を丸めるようにして「オ」と言います |
| e | 「エ」の口で「ウ」と発音します。 |
| i (yi) | 口を左右に引いて「イ」と発音します。 |
| u (wu) | 唇を前に突き出して「ウ」と発音します。 |
| ü (yu) | 日本語の「ウ」の口で「イ」と発音します。 |
| er | eの発音をしながら舌先をそり上げて発音します。巻き舌母音といいます。 |
複合母音
単母音を組み合わせたものが複合母音です。下表のように複合母音は 2重母音と3重母音 合わせて13種類あります。前の母音から後ろの母音に自然に移行してなめらかに発音します。
| 2重母音 | ai ei ao ou ia(ya) ie(ye) ua(wa) uo(wo) üe(yue) |
| 3重母音 | iao(yao) iou(you) uai(wai) uei(wei) |
鼻母音
母音に-n, -ngを伴ったものが鼻母音です。-nは「案内」と発音するときの「ん」、-ngは「案外」と発音するときの「ん」と説明されることが多いです。-ngのほうはちょっと鼻にかかったような発音になります。
| 鼻母音① | an ang ian(yan) iang(yang) uan(wan) uang(wang) en eng |
| 鼻母音② | uen(wen) ueng(weng) in(yin) ing(ying) üan(yuan) ün(yun) ong iong(yong) |

