この記事では私がこれまでに経験したうつの症状について書きたいと思います。どんな症状があったかというと、不安焦燥感、気力の減退、ストレス耐性低下、決断できない、頭が働かない、話さなくなる、眠れない、音い弱いなどです。
以下の記事の内容は私の主観も入っていますし、私は医師ではありませんので、もしうつの方がこの記事をご覧になる際には、その点にご留意ください。
不安焦燥感
最初、自分がうつ病なのかな?と感じた症状が不安焦燥感です。様々な小さなことでも不安感がわいてきます。仕事をしていれば仕事がうまくいかない不安、休職すると金銭的な不安や将来の生活に対しての不安、今後の人生に対しての不安、うつ病の症状に対しての不安、など挙げればきりがありません。不安は焦りにもつながります。例えば休職していると「早く復帰しなければならないが、全然うつ病が良くならない」といった焦燥感にもつながります。
これはうつ病だから出てくるものです。健康な人でも不安や焦りを感じますが、時間がたてば解消されます。
しかし、うつ病では不安焦燥感が解消されることはありません。うつ病は朝起きてから不安焦燥感が始まり、日中はこの不安焦燥感が続き、夕方から夜にかけて不安焦燥感が消えていきます。この苦しみはうつ病の経験のない人にはわかりずらいです。「気持ちを切り替えて」と言われたこともありますが、切り替えることもできないのです。日中は不安焦燥感という発作にかかっているようです。毎日、不安焦燥感の苦しみは日中にでて夜に治まるのですが「一晩寝て朝になれば、また苦しみが始まる」と考えてしまいます。毎日生きているのがつらくなってきます。
私はうつ病の不安焦燥感で苦しいとき「消えてしまいたい」と思うこともありましたが、それはうつ病という脳の病気がそう思わせているということもわかっていました。うつ病になった人も理性ではわかっているのです。そのうえで苦しいのです。
気力がなくなる
「体がだるい」と感じることは健康な人でもありますが、うつ病の場合は、だるさでほぼ動けなくなってしまいます。私の場合には、最初朝ベッドから起きるのが億劫になり、症状がひどくなると朝起きてからも一日中ソファで横になっている状態になりました。横になって何をするわけでもなく、絨毯の模様をずっと見ていたり時計の秒針が動くのをずっと見ている状態です。
「うつには散歩がいいと聞いたので散歩に行こう」と午前中に思っても気力がなくて動けず、「あと30分で行こう、あと10分で行こう…」と思いながら、結局夜になるまで行けなかったりして自己嫌悪します。そうなると、「こんな自分では日常生活も送れない…」といった思考になり、不安焦燥感につながります。
健康な人は「気力がないなんて意思が弱いだけ」と思うかもしれませんが、うつ病は一生懸命意思の力を振り絞ってもそういう状態になってしまうのです。
ストレスに極度に弱い
うつ病はストレスに極端に弱くなります。私の場合は小さなストレスを受けると、何とも言えない苦しさを感じます。これも不安焦燥感の一種なのでしょう。この苦しさはうつ病の方にしかわからないかもしれません。私の場合には呼吸も荒くなります。
例えば、仕事を休んでいるので(リハビリとして)家事をしようと思い、夕食後の皿洗いをしているときのことです。私が先に食べ終わったので自分の皿洗いをしていると、私以外の家族も食べ終わりお皿を洗い場に運んできます。私の前の皿が増えていくわけですが、たったそれだけのことがストレスとなり、苦しさを生み出します。
うつ病の方の家族は、うつ病の方のストレスになるようなことをなるべくしないであげましょう。例えば「ちょっとそこのティッシュ取ってくれない?」とかでもストレスになる場合もありました。
決断できない
うつ病になると決断ができなくなります。小さなことでも決断できません。決断を求められるとプレッシャを感じて、苦しくなるときもあります。
私が経験したのは、(うつのリハビリを兼ねて)スーパーへ夕食の買い物に行ったときに、何を買ったらいいか、なかなか決断できずに数10分ウロウロして結局ツレに電話をかけて何を買ったらいいのかを聞いて買い物をしました。
また、リハビリのため本を読もうと思い本屋に行くのですが何も買えないで帰ってくる、ということが何度もありました。本屋の本棚の前で、本を選べない焦りから呼吸が荒くなってしまうこともありました。
今まで当たり前に決断できていたことが決められません。ひどいときは「今から買い物に行くけど、気分転換のために一緒にいく?」と聞かれたときの回答は行く、行かないの2択ですが、そんなことすらも決断できなくなるのです。
頭が働かない
うつ病は頭が働かなくなります。私は脳の血流がとても少ないような感じがしました。
まず衰えたのが記憶力です。記憶力が悪くなります。例えば、昨日何をしたか、といったことを忘れてしまいます。自分が昨日どこに行ったか?何をしたか?何を食べたか?などを全く思い出せなくなったときは自分はどうなってしまったのか、と思い悩みました。
次は集中力です。集中力が続きません。例えば小説が読めません。2~3行読むと集中力が続かず他のことを考えてしまったりして、読み進めることができません。本が読めなくなります。
また、創造力がなくなってきます。新しいアイデアを出すことができなくなったので、仕事をするのが苦しくなってしまいました。
話さなくなる
うつ病になると話さなくなります。コミュニケーション能力が低下するといってもいいと思います。
私の場合、会議などで「こうしたらどうですか?」のようにアイデアを出したり、「この場合はどうなるのですか?」といった質問をしたりすることができなくなりました。会議で発言ができなくなってしまったのです。
それだけでなく、家族と話すときも自分から話題をふることはなくなり、話を聞いていても「うん」とか「そうだね」くらいしか反応しなくなってしまいました。話を聞いているのも疲れます。
不眠
うつ病になると、夜ぐっすり眠るということがなくなります。うつ病は夜に睡眠薬により眠ったとしても、朝方になると不安焦燥感がでてきてしまい眠れなくなります。また、夜間に何度も起きてしまう場合もあります。
そのためか、日中に眠気があり眠りたいのですが、ウトウトすると不安焦燥感により苦しくなり眠れません。うつ病の昼間の眠さはとても眠いのですが、それに耐えなければなりません。この「眠い、しかし眠れない」という症状はとても苦しいです。
音に弱くなる
大きな音や雑音に弱くなります。音楽やTVの音などが不快でストレスを感じます。静かなところにいたくなります。このためTVを見れなくなり、好きだった音楽も聞かなくなります。
症状への対応
ではこれらの症状にどう対応すればいいのでしょうか?
これらの症状のうち、不安焦燥感や眠気などは、運動したり入浴することで一時的によくなることはありました。運動することで脳の血流が一時的によくなったのではないかと思っています。。また、抗不安薬でも不安焦燥感やストレスによる苦しさなどは低減します。抗不安薬はとても良く効きますが、常用していると耐性ができます。
しかし、結局これらの症状はうつ病がよくならないと改善しないと思っています。最初は休むこと、少しくなってきたら生活習慣の見直しかな、と思っています。夜早めに寝て朝早く起きる、日中も横にならずに活動する、ということが大事なことだと思います。とはいえ、うつ病の人は早起きや日中に活動することも難しいし無理すると悪化します。状態を見ながらゆっくり進めていくしかありません。
もし、うつ症状がこんな方法でよくなった、うつ病が改善した、という経験がある方は、ぜひコメントください。

